《茨ぱん》いちぢくくるみ 手作りパンの店パウロ(筑西市)

茨城新聞
2018年7月15日

開店以来約40年、アットホームな雰囲気で地域に根差す「手作りパンの店パウロ」。大島典明さん、良子さん夫妻らが丁寧なパン作りに励む。「健康志向」と言う「いちぢくくるみ」は、ライ麦やオートミルなどの雑穀類の食感が楽しめる生地に、赤ワインに2、3日漬けた乾燥イチジクとローストしたクルミが入る。蒸したサツマイモが入る「オサツBOX」=同左=はパンとパイの中間、デニッシュ生地に発酵バター50%を織り込んだ。ロングセラーの「バナナクレープ」は生クリームとバナナ、食パンを挟み、生地の上にチョコをかける。ほかにも、食パンやサンドイッチなどの調理パン、菓子パンなど多彩な品ぞろえ。

「パンは子育てと同じ。手間暇を惜しまず、愛情を注げば注ぐほど、老化の遅い、いいパンに仕上がる」と典明さん。パンの老化とは生地が乾燥したり硬くなったりして風味が損なわれること。夫妻の言葉の端々からはパン作りへの誇りが感じられる。

コンビニで何でも手に入る便利な時代に、高齢の女性がシルバーカーを押して、またはガソリン代をかけて遠方からと、わざわざ買いに来てくれる。「とてもうれしいこと」と良子さん。イートインスペースを設ける。

筑西市丙202
日曜・祝日定休
営業時間は午前9時~午後8時
(電)0296(22)2531

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