日本酒「秀緑」復刻販売 坂東の企業 市内産の酒米使用

茨城新聞
2019年2月5日

坂東市岩井の市観光交流センター「秀緑」を運営する坂東まちづくり株式会社は、銘酒として人気があった旧大塚酒造(同所)の銘柄「秀緑」の復刻版を販売している。当時の酒の味を再現し、今回の販売で第3弾。担当者は「力強く、キレがいい。市の英雄である平将門を思わせるような味わいに仕上がった」とPRする。

同酒造の酒は、全国新酒鑑評会で度々金賞を獲得。高い評価を受けていたが、後継者がなく2011年に廃業した。その後跡地と建物を市が買い取り、同センターとして稼働した。

センターの独自産品としてブランド化しようと、酒の醸造は3回目。今回は、コメに市内産の美山錦やあきたこまちを使い、無ろ過の原酒とした。来福酒造(筑西市)が醸造した。

一昨年、昨年とも好評だったことから、昨年は1500本だった4合瓶(720ミリリットル)を2千本に増産。一升瓶(1800ミリリットル)は100本用意した。酒かすも取り扱っている。

同センターや市内の酒販売店計約10店で販売中だ。価格は4合瓶が1300円、一升瓶が2700円(いずれも税込み)。

まちづくり会社の根本克巳さんは「昨年よりも出来がいい。香りが立ち、すっきりとして酒らしさが感じられる」と話している。問い合わせは同社(電)0297(35)0002

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