武者行列、笑顔の照手姫 筑西・小栗判官まつり

茨城新聞
2018年12月3日

浄瑠璃や歌舞伎の題材にされてきた小栗判官(はんがん)伝説を勇壮な武者行列で再現する小栗判官まつりが2日、筑西市門井の市立新治小をメイン会場として開かれ、大勢の観光客の目を楽しませた。

小栗判官役はタレントの照英さん、照手姫(てるてひめ)役は愛知県半田市の高校2年生、小栗治子さん(16)が務めた。治子さんは2015年8月、言い伝えの先祖のルーツを探ろうと、同市小栗の小栗城跡を訪問。市の観光ボランティアガイドと共に史跡を巡ったことが、今回の照手姫役への起用につながった。

治子さんは「再訪して新たに自分のルーツについての思いを深めた。3年前に訪れた私を覚えていてくれたことがうれしかった」とし、「本当にお姫さまになった気分」と感想を話した。

武者行列には小栗小と新治小、古里小の地元3校の児童ら約200人が参加。新治駅周辺を練り歩きながら、「エイ、エイ、オー」と勝ちどきの声を上げた。

まつりは旧協和町時代の1989年、地域活性化を狙いに始まり、今年で29回目。まつりの軸となる小栗助重(判官)と照手姫の純愛物語「小栗判官」は、室町時代に同市小栗付近を治めた小栗助重がモデルとされている。

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