武者行列で伝説再現 筑西・小栗判官まつり

茨城新聞
2019年12月2日

浄瑠璃や歌舞伎の題材とされてきた小栗判官(はんがん)伝説を勇壮な武者行列で再現する「第30回小栗判官まつり」が1日、筑西市立新治小(同市門井)のグラウンドをメイン会場に開かれ、俳優の前川泰之さんが小栗判官役として登場。地元児童らが扮(ふん)する武者約200人と共にJR新治駅周辺を練り歩き、豪華絢爛(けんらん)な「戦国絵巻」を繰り広げた。

まつりは1989年、地域活性化を狙いに始まった。イベントの軸となる小栗助重(判官)と照手姫(てるてひめ)の純愛物語「小栗判官」は、室町時代後期に同市小栗付近を治めた小栗助重がモデルとされる。

照手姫は今回、公募で選ばれ、千葉県八千代市の野村瞳さんが務めた。

新治小では第33回協和商工祭も同時に開かれ、飲食を楽しむ家族連れが目立った。沿道には武者行列を見ようと、多くの観光客が駆け付けた。つくば市の家中賢作さん(38)は妻や長女らと武者行列を見守った。賢作さんは「初めて見たが面白かった。小栗判官のストーリーに興味を持った」と感心していた。

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