緑のじゅうたん さしま茶収穫期 古河
茨城新聞
2018年5月2日
県西地域特産のさしま茶が収穫期を迎えた。各茶園の茶畑では、新芽が太陽光を受けてきらきらと輝き、淡い緑のじゅうたんが広がるような景色が見える。今年は生育が1週間ほど早く、生産農家は新茶の刈り取り作業に追われている。
古河市大堤の吉田茶園では1日、6代目の吉田正浩さん(49)と長男の浩樹さん(19)が茶摘み機を使って収穫。新芽がきれいに刈り取られると、下に隠れていた濃い緑の葉が姿を見せた。
吉田さんによると、今年は4月中に朝晩の気温が下がらなかったため、生育が早いという。吉田さんは「香りが良く、味わいに奥深さがある。爽やかな初夏の味を楽しんでもらいたい」と話した。
さしま茶は境、八千代、古河、坂東、常総の県西地域5市町で生産されるブランド茶。濃厚でまろやかな味と豊かな香りが特長。幕末の開国後に初めて欧米に輸出された日本茶としても知られる。
境町の道の駅さかいでは3日、「新茶まつり」が開かれ、新茶の販売や手もみ製造の実演などが行われる。
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