D51運転体験を 真岡鉄道 関東唯一、来月から月1回

下野新聞
2018年4月10日

 第三セクターの真岡鉄道は5月から、動態保存しているD51の運転体験会を月1回開く。

 真岡鉄道によると、SL運転体験は関東唯一で、栃木デスティネーションキャンペーンに合わせたスタート。「SLの走るまち真岡」の独自色の強い観光資源をアピールする。

 真岡鉄道や真岡市によると、SL運転体験は鳥取県の若桜鉄道、和歌山県の有田川鉄道などで行われているが、関東で例がない。

 D51は全長が約20メートルあり、SLの中でも大きく人気が高いとされる。

 運転体験は、若桜鉄道の技術者の支援を受け実施する。コンプレッサーを稼働させて空気圧を調整するとともに、車のクラッチに当たる「バイパス」やアクセルに当たる加減棒などを操作し、駅構内のレール約30メートルを往復させる。独特の振動を味わいながら、重厚な車体を動かす機会になる。

 日程は5月24日、6月28日で7月以降は未定。体験は座学も含め午後1時15分~4時。対象は18歳以上で各日10人。参加費1万円。

 5月分の申し込みは今月21日からインターネットの専用フォームで受け付ける。多数の場合は抽選。

 真岡鉄道のD51は、1938年に製造され北海道で活躍。75年に引退後、2015年、静態保存していた静岡市から真岡市に無償譲渡され、圧縮空気で動くよう整備された。

 (問)SLキューロク館0285・83・9600。

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