日光の風景をマンホールに 文星芸大生原画、カードも発行へ

下野新聞
2018年2月28日

 【日光】市は、下水道マンホールのふたに市内観光名所などの風景を描いた5種類の「ご当地マンホール」を制作し、今春までに題材となった各地域の5カ所へ設置する。市と連携協定を結ぶ文星芸術大デザイン専攻の学生3人が原画を手掛けた。これに合わせ、全国的に人気の「マンホールカード」も発行する方針で、公共インフラを活用した観光振興を図る。

 版画風の原画の題材となったのは、市内各地域の代表的な風景である(1)日光連山、大谷川、SL「大樹(たいじゅ)」(今市)(2)華厳の滝、中禅寺湖(日光)(3)鬼怒川ライン下り(藤原)(4)足尾製錬所(足尾)(5)湯西川温泉かまくら祭(栗山)-の五つ。

 原画は同大3年の高橋由樹(たかはしゆき)さん(21)、塙綾乃(はなわあやの)さん(21)、大野香央留(おおのかおる)さん(21)がそれぞれ描いた。日光、藤原、足尾の3地域分を担当した高橋さんは「現地へ足を運んで風景を見て、日光らしく分かりやすいデザインを心掛けた」と話している。

 今後、カラーで原画をあしらった鋳物のふた(直径約60センチ)を作り、道の駅「日光街道ニコニコ本陣」(今市)、「船の駅中禅寺」(日光)、「鬼怒楯岩大吊橋(つりばし)」(藤原)、「平家の里」(栗山)の各施設付近のマンホールに設置する。足尾は下水道がないため、「足尾銅山観光」の施設内に展示する。

 マンホールカードは国土交通省などでつくる「下水道広報プラットホーム」へ申請し、全国統一様式として発行するという。

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