19日・大洗あんこう祭 混雑緩和へ総力 ガルパン人気 臨時列車や会場分散

茨城新聞
2017年11月12日

大洗町の一大イベント「大洗あんこう祭」を19日に控え、町や鹿島臨海鉄道が混雑緩和に向けた対応に追われている。近年、町を舞台にした人気アニメと連携したことで、人口1万7千人の町に10万人以上が押し寄せ、道路は渋滞、駅には人が入りきれない事態も発生。町などは催し場所を分散し、駐車場を増設、臨時列車を運行するなど総力を挙げる。

■昨年は13万人

あんこう祭は地元名産のアンコウをPRしようと、1998年に始まった。来場者数は多い年でも5万人前後だった。

様子が一変したのは、同町を舞台にした人気アニメ「ガールズ&パンツァー」(ガルパン)の関連イベントを行った2012年。1日のみの開催に過去最多の6万人が集い、翌年以降は10万人を突破。昨年は13万人(いずれも主催者発表)を記録した。

今年は19日、大洗マリンタワー前広場(同町港中央)をメイン会場に、アンコウのつるし切りや、ガルパン声優陣らのトークショーなどを予定する。商店街は歩行者天国となり、車にアニメキャラクターを描いた「痛車」を展示する。

ガルパンは「最終章」の映画上映を12月に控えており、町は今年も多くの人出を見込む。町内の宿泊施設は8月末までにほぼ満室となっている。

■駐車場を増設

同町の人口は約1万7千人。10万人超の来場者をさばくのは容易ではない。

昨年、5千台分の駐車場に車が入りきらず、約5キロ離れた東水戸道路水戸大洗インターチェンジ(IC)から渋滞が発生。「車を止めて歩いてきた人もいた」(商工観光課)。たどり着いた会場でも人があふれ、安全確保の観点からも見直しが求められた。

駐車場は、町内の小中学校3校と、大洗海岸(磯浜町)などの駐車場を開放し、新たに1500台分を確保。会場まではシャトルバスを運行する。

ファンが集中するグッズ販売「ガルパンミニミニホビーショー」は昨年の会場から、より広い茨城港大洗港区第4埠頭(ふとう)に移動。目玉のあんこう汁販売は会場隣の商業施設に移すことで人の分散を図る。

■鹿鉄も臨戦態勢

町の玄関口、大洗駅を管理する鹿島臨海鉄道も臨戦態勢を整える。

始発駅となる水戸駅では昨年、自動券売機に長い列ができ、駅の外まで続いた。切符を買えても、列車に乗れない客がホームにあふれた。同鉄道はICカードを導入しておらず、到着した大洗駅では精算の客が構内で滞留した。

こうした反省から、同鉄道は祭り当日、通常1、2両編成のところを3、4両編成に増結して水戸-大洗間を運行。臨時列車も往復させる。水戸駅には乗車券の臨時発売所を開設する。

同鉄道の担当者は「今年は少しでも混雑緩和に努めたい」としている。

地図を開く 近くのニュース