《ゲキカラ飯》(1) 夏の疲れ飛ばす刺激

上毛新聞
2017年8月29日

天候不順や多湿の影響で食欲が落ち、残暑は体調を崩しやすくなりがちだ。こんな時こそ辛い料理を食べて汗をかき、夏の疲れを吹き飛ばしたい。取り上げた料理の中には激辛マニアも驚く「超激辛」もあるので、辛さのレベルはお好みで。

◎激辛料理に挑戦(館林市) 麻婆やラーメン 癖になる味わい
日本一暑いとされる館林市は、地元41店舗による「激辛・激甘・激冷(ひや)グルメ総選挙」を開催した。投票は20日で終わり、5日にグランプリが決まる。中間発表で上位となった激辛料理に、辛さに強いと自負する上毛新聞社編集局文化生活部の井部友太記者(27)が挑んだ。
まずは、前回大会の覇者で、暫定1位のレストラン・ジョイハウス(美園町)で、激辛麻婆丼(864円)の超激辛(写真①)を注文した。一口食べた感想は「辛くない」。だが、すぐ四川さんしょうのピリリとした刺激が口に広がる。辛いが爽やかな後味が人気で、総選挙後は定番メニュー入りするという。無休。
一息つこうと訪れた大島まんじゅう屋(赤生田町)で、激辛カレー大福(写真②)を見つけた。中身は世界で最も辛い唐辛子とされる「キャロライナ・リーパー」入りのビーフカレー。意外な組み合わせだが、カレーパンに似た味わい。120円。総選挙後は予約のみ受け付ける。月曜定休。
ラーメン厨房(ちゅうぼう)ぽれぽれ(緑町)は、“挑戦状”と称して唐辛子で真っ赤なラーメン「酷暑」(写真③)を開発した。ハバネロ入りのスープに唐辛子を練り込んだ赤い麺が絡む。「スープまで飲み干す人は半分くらい」という店主の言葉に奮起し、完食に挑んだ。
麺をすするとせき込み、湯気まで目に染みる。思わず「今までで一番辛い」と弱音が漏れた。だがニンニクとニラのうま味が後を引き、汗をかきつつ箸が止まらない。胃の中は燃えるように熱いが、空になった丼を手に達成感に浸る。これぞ激辛料理の醍醐味(だいごみ)だ。
総選挙後は、ピリ辛の「真夏日」と激辛の「猛暑日」のみ9月末まで販売する。月曜定休。

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