キャベツの芯で爽やかサイダー みまつ食品 若手社員チームが開発
中華総菜製造のみまつ食品(前橋市上大島町、神山光永社長)は、嬬恋産キャベツのエキスを使用した「キャベツサイダー」を開発した。ギョーザ製造に使わないキャベツの芯や外側の葉を活用。新分野への挑戦として若手社員のチームが商品化につなげた。皮や具を使わない商品開発は初めて。
キャベツで作るエキスは、そのままの風味を生かせるよう低温で3倍濃縮した。これを炭酸水で割ってサイダーにしている。キャベツをイメージさせる緑色にもこだわり、爽やかな飲み口が特長だ。エキス、サイダーはそれぞれ別会社が委託生産。本年度は1万本の販売を目標にしている。
同社は1日に約6トンのキャベツをギョーザの原料として使っている。芯や外側の葉などの使わない部分は畜産の餌用として業者に渡していたが、ビタミン類や食物繊維が豊富に含まれていることから有効活用の道を探った。
同社は創業から約半世紀がたち、経営を今後発展させるため「新しい分野へのチャレンジ精神が重要」とし、若手チームに経験の場を与えた。商品化は入社3~10年目の若手5人がチームを組んで担当。原価計算や最終的な味の決定、パッケージ作りなどを話し合いの中で決めた。
執行役員・開発部長の古沢篤志さんは「これを機会に次代を担う人材を育てていきたい」と狙いを話す。
340ミリリットル瓶入り、230円(税抜き)。同社の工場直売店「餃子(ギョーザ)工房RON」(同市野中町)やJR高崎駅構内の「群馬いろは」で販売している。今後、県内直売所を中心に販路を広げる。問い合わせは同社(☎027・261・2534)へ。
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