【#とちぎのチャリ旅】芸術の秋、アートに触れる一日 – AWANO 夢咲く ART FESTIVAL
山と平地のバランスがよく、週末になると首都圏からも多くのサイクリストが訪れる栃木県。北関東を感じる観光情報サイト「きたかんナビ」のエンジニアが、趣味のサイクリングで回った栃木県内の観光スポットを不定期で紹介します。
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11月も半ばに入り、もうすぐ冬。皆様はこの秋、どのように過ごされましたか?
食欲の秋、読書の秋、運動の秋、芸術の秋など様々あります。
今回は自転車で「運動の秋」を堪能しつつ、「芸術の秋」を楽しめるイベント、「AWANO 夢咲く ART FESTIVAL」に参加してきました。
旧粟野中学校をメインに、粟野中学校、医王寺、常楽寺、手打そば処 嵯峨、カラフルメリィ・蔵のギャラリーが会場となっているアートのイベントです。今回も自転車で訪れたスポットも「きたかんナビ」でご紹介していきたいと思います。
過去の記事
⇒【とちぎのチャリ旅】あじさい咲く磯山神社と太平山を自転車で巡る1日
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今回参加した「AWANO 夢咲く ART FESTIVAL」は10:00~16:00で各会場が開館されており、1日で自転車で回るには移動時間などを考える必要がありました。
今回は以下のようなルートで計画しました。
スタート地点はスノーピーク鹿沼キャンプフィールド&スパ、メイン会場の旧粟野中学校を最初に訪問し、常楽寺、手打そば処 嵯峨、最後に医王寺を回るようなルートです。
※参加した当日は粟野中学校は閉館日だったため、今回はルートから省いています。また、開館時間内に会場を回る都合上、カラフルメリィ・蔵のギャラリーはルートから省いています。
まずスタート地点のスノーピーク鹿沼キャンプフィールド&スパを出発。
こちらから旧粟野中学校に向かいます。南摩から粟野に抜ける栗沢峠という山越えからスタートとなる辛いルート取りとなりました。
最初にメイン会場の旧粟野中学校に到着しました。旧粟野中学校は2016年に登録有形文化財(建造物)に登録されており、毎年「AWANO 夢咲く ART FESTIVAL」で会場に使用されているほか、映画やCMの撮影などにも使用されている「存在そのものがアート」の建物となっています。
入り口には今回のイベントの象徴の1つともいえる改鉄成さん作の「ダンクレオステウス」像が出迎えてくれます。
会場を訪れた人はみんな、この像と写真撮影をしたり、口に手を入れたりしていました。
早速、受付に向かいますと今回のイベントの特別協賛にもなっている瀬谷新聞店のぴゃこさんが受付をしながら明るく出迎えてくれました。
旧粟野中学校は建物は閉校した当時のまま、そして各教室にアートが展示されていました。
旧粟野中学校では星美加さん、望月昭伸さんによる絵画、顔慧さん、本郷芳哉さんによる彫刻が展示されています。
建物の雰囲気も相まって不思議な気持ちになります。展示内容を写真でご紹介させていただきますがぜひとも現地に赴いてみていただくことをお勧めいたします。
また、旧粟野中学校では、さまざまなワークショップや、キッチンカー、マルシェの出店が楽しめます。ぜひお立ち寄りください。
・旧粟野中学校
・詳細:https://www.city.kanuma.tochigi.jp/0298/info-0000003408-1.html
・場所:栃木県鹿沼市口粟野1812
旧粟野中学校を出発し、次は常楽寺に移動します。
常楽寺は鎌倉時代の名医中野智玄(録事尊)を祀ったお寺です。智玄は、後鳥羽上皇の病気を治癒させたり、雷神のけがを治したりしたと伝えられています。秋は彼岸花が一面に咲くことで有名なスポットです。
常楽寺では横山徹さんによる彫刻が展示されていました。普段、入ることのできない本堂に独特な形の彫刻が展示されており、独特な空間を演出していました。
・常楽寺(録事尊)
・詳細:https://kanuma-kanko.jp/purpose/常楽寺(録事尊)/
・場所:栃木県鹿沼市下粕尾949
常楽寺を後にし、次に手打そば処 嵯峨に向かいます。地図を見ていただくとわかると思うのですが常楽寺から手打そば処 嵯峨の間には大越路峠があります。現在は大越路トンネルがありますが、それでも長い距離の上りを越えなければなりません。
峠越えをする前に、清流の郷かすおでジェラートをいただいて小休止しました。
坂を上り始めると延々と上り坂が続くことが分かり、心が折れそうになりましたが10分ほどこぎ続けトンネル入り口に到着。トンネル内は涼しくて、暑くなった体を一気に冷ましてくれました。
トンネルを出て手打そば処 嵯峨へ向かいます。
手打そば処 嵯峨では園内にある花の森 嵯峨 GARDENがアート会場となっています。花の森 嵯峨 GARDENはもともとミニゴルフ場だった場所に紅花ミツマタが植えられています。
こちらの園内には多くの器物が配置されており、器物の上に書かれたひらがなをたどっていくと万葉集第十巻1895番歌の柿本人麻呂による三椏の歌が完成するようになっています。ぜひともこちらを訪れた際は、園内を回りながらひらがなを追ってみてください。
また園内の建物内には森聖華さんによるユニークな陶芸も展示されています。
・手打そば処 嵯峨
・詳細:https://sobadokorosaga.com/
・場所:栃木県鹿沼市上永野261-4
手打そば処 嵯峨を出発し、最終地点の医王寺に向かいます。
お察しの方もいるかと思いますが、先ほど通った峠を再度通らなくてはいけません。
また、医王寺までは各会場間のルートの中で一番長かったので、途中農道を走ったり、これから見頃になるであろう紅葉を遠目から楽しんだりしながら進みました。
清州まで来てあと一歩、粕尾では細かった思川もここまでくると粟野川、南摩川、大芦川と合流し大きな川となっています。
そして最終地点の医王寺に到着しました。
医王寺は薬師三尊および十二神将像をはじめとする平安、鎌倉期の仏像が安置され、合わせて34件が栃木県および鹿沼市の有形文化財に指定されています。境内には茅葺の金堂がそびえ、圧倒されます。実は初めて医王寺は訪れたのですが、写真のイメージ以上の大きさに驚きました。
医王寺では本堂内に竹下勝雄さんと松野行さんの絵画が展示されていました。
静かな本堂や和室の中に展示された絵画の空間が心を穏やかにしてくれました。(ゴールについた安心でここまでの疲れがどっときたからかもしれません)
・東高野山弥勒院 医王寺
・詳細:http://www.iou-ji.jp/
・場所:栃木県鹿沼市北半田1250
今回は1日かけて「AWANO 夢咲く ART FESTIVAL」を自転車で回り、疲労困憊ながら新鮮な体験ができました。
毎年、展示内容は変わるようなので来年の展示が楽しみです。
「AWANO 夢咲く ART FESTIVAL」ですが、11月24日まで開催されています。
ご興味を持った方、今週末に訪れてみてはいかがでしょうか。開催日によって開館している会場やワークショップ、マルシェが変更となりますので詳細は以下のイベントINFOよりご参照ください。
・AWANO 夢咲く ART FESTIVAL
・詳細:https://awanoartfestival.com/
・会場:鹿沼市立粟野中学校/旧粟野中学校/常楽寺/医王寺/嵯峨/お休み処(カラフルメリィ)・蔵のギャラリー
・期間:2024年11月9日(土)~ 11月24日(日)10:00〜16:00 (月・火 定休 、最終日14:00まで)
会場によって一部変更あり。
※粟野中学校 11月13日(水)~ 11月23日(土)10:00〜15:00 (月・火・日 定休、21日臨時休み)
※医王寺 11月9日(土)~ 11月22日(金)10:00〜16:00 (月・火 定休 )
・全会場共通チケット:1,000円(中学生以下無料)
・各会場入場チケット:旧粟野中学校 500円、その他会場 200円
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