《釣り》家族や仲間と磯遊び 茨城・大洗海岸 釣りや水中生物観察も

茨城新聞
2024年10月6日

茨城県大洗町の平太郎浜海水浴場からアクアワールド県大洗水族館まで続く大洗海岸。夏の暑さが少し和らいできた9月上旬、知人家族を誘って大洗海岸へ磯遊びに出かけた。

同海岸は格好の磯遊びポイント。日の出を眺めたり海釣りに訪れたりする人も多い。険しい岩が少ない磯は、小さな子どもでも比較的安全に磯遊びできるのだ。

磯にはさまざまな生き物がいるので、それらを捕まえたり観察したりして、大人も子どもも楽しく遊べる。大駐車場を備え、トイレも近いので、ファミリーにもうれしいアウトドアレジャーの好適地だ。

磯遊びに最適な時間帯は干潮のとき。特に大潮の干潮時が一番適した時間帯だ。潮が引くと現れるタイドプール(潮だまり)は、地元では「だまっこ」と呼ばれ、チチブやハゼなどの小魚のほか、カニ、ヒトデ、アメフラシなどが生息する。まるで磯遊び専用海岸のようだ。

タイドプールでは小魚やモエビを網ですくい取った

岩の隙間に潜むカニ類を釣って観察するときは100センチくらいのさおが扱いやすく便利。当店オリジナルのバッコ(小魚)釣り専用の仕掛けを付け、餌はアオイソメでいいだろう。

海中のカニや小魚の動きを見ながらの釣りは、獲物が餌に食い付く瞬間が見えるので興奮する。この日は1時間ほどで、小魚やモエビをたくさん捕獲できた。

水槽やバケツも用意したい。網は三角形のものが使いやすいが、丸網でも構わない。海の中をのぞける「箱めがね」で水中の生物を観察するのも楽しい。

釣った獲物は海藻と一緒に、水槽に入れ込むと「世界に一つだけの小さな水族館」の完成だ。水槽の小魚や小エビは写真を撮ったら、海に逃がしてやった。

磯遊びは足元にも要注意。海藻で滑って転んだり、足を引っかけたりするので決して走らない。市販のマリンシューズがあると安心だ。軍手かマリングローブがあるとなおよい。万が一のために、フローティングベストを着れば心強いが、それでもあまり沖合の磯場にも行かない方がよいだろう。

日焼け止めやつば付きの帽子は必携。最後に波が荒い日は危ないので、事前によく天候(風、波)の確認を。暑さが和らいできた今こそ、まさに磯遊びのチャンス。家族や仲間と最高の思い出をつくってみてはいかがだろうか。(金丸釣具店店長・石田直也)

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