《キャンプを楽しもう》キャンプ村やなせ(茨城・大子町)

茨城新聞
2024年5月25日

清流沿いで遊びや釣り

すぐ目の前には清流久慈川と広々とした河原、新緑の山々のすがすがしい風景。数十分置きに聞こえるJR水郡線の列車が線路を走る音。屋外でゆったり過ごすのにぴったりのロケーションだ。

1979年開業。キャンプ場近くの河原が「柳瀬河原」と呼ばれることから名付けられた。敷地は久慈川の流れに沿うように南北に長く約4ヘクタールと広大だ。自然に囲まれた立地だが、JR上小川駅から徒歩15分ほどで、鉄道を利用して来場する客も少なくない。

基本はフリーサイト。来場後に場内を見て回り、気に入った場所にテントやタープを設営できる。川沿いには桜やウメ、クルミ、ケヤキなどさまざまな木が植えられ、場所により異なった雰囲気が楽しめる。桜の周辺のみトラブル防止のため区画サイトとしている。

久慈川に面したサイトが人気(キャンプ村やなせ提供)

人気のエリアは川沿い。川に向かってテントを張れば、近くに客がいても気にならないほどの開放感が得られる。川遊びや釣りも可能。事故防止のため、無料でライフジャケットを貸し出している。

アユがおいしい時季には代表の高橋聡さん(57)が焼き上げるアユの塩焼きを販売。じっくりと時間をかけた逸品は、「ここの塩焼きが一番」との呼び声もあり、1人で5匹平らげた客もいるという。

予約は通信アプリLINE(ライン)でも受け付けている。広大な敷地と、連絡の取りやすさから、急な予約も受け入れてもらえやすい。休日前日の寝る前や休日当日の朝など、思い立ったらすぐに予約できるのはうれしいポイントだ。

一方、場内が狭くならないよう予約管理をしており、繁忙期でも快適に過ごせる。

リーズナブルな価格も魅力的。繁忙期以外に連泊する場合は、2泊目以降のテント代や駐車場代が半額になるサービスも。さらに7月12日までの平日は、子ども料金が無料になるキャンペーンを実施している。期間中は大人も割安で宿泊できる。

テントサイトのほか、バンガローもある。定員2人が5棟、3人が6棟、5人が3棟の計14棟。1人当たり3300円で宿泊できる。水場などの設備はないが、テント以上の安心感がある。

プラスオン》11月に参加型花火大会

キャンプ村やなせは11月30日、参加型の花火大会「Cheer up RV Fes. in 大子町~花火キャンプ2024~」を開催する。

昨年の花火キャンプの様子(キャンプ村やなせ提供)=大子町頃藤

「花火キャンプ」は同キャンプ場で15年ほど行われている恒例行事。今回は近くの河原で花火約4千発を打ち上げるほか、参加者の手持ち花火に一斉に点火する。

花火の打ち上げは午後6時半ごろを予定。イベントは日中も開いており、飲食店の出店やおはやしなどの出し物がある見込み。来場には今夏発売のチケット(有料)が必要。

チケットの問い合わせや出店・出演希望者、運営に協力したい人は同キャンプ場(電)080(2001)7399まで。

インフォメーション

住所…茨城県大子町頃藤5436/宿泊料…大人(中学生以上)1760円、4歳以上825円。テント1張り660円。車1台660円。(※大人1人、車1台、テント1張りでキャンプサイトに1泊した場合3080円)/定休日…不定休。営業時間…午前8時~午後7時/予約は公式ホームページ、ラインから。問い合わせは(電)080(2001)7399。