《キャンプを楽しもう》大子広域公園オートキャンプ場(茨城・大子町)

茨城新聞
2024年1月28日

自然豊か、アクセス良好 温泉や遊具、楽しみ多様

大子広域公園内にあり、「グリンヴィラ」の愛称で親しまれる大子広域公園オートキャンプ場(茨城県大子町)。アウトドア情報誌が毎年発表する東日本の人気キャンプ場ランキングで、1位を11回獲得した。日本オート・キャンプ協会によって、関東唯一(全国8カ所)の最高五つ星に認定されている。全国屈指の高規格キャンプ場だ。

豊かな自然を感じられる一方、幹線道路から近くアクセスが容易。場内に温泉や遊具、豊富なレンタル用品がそろうほか、近くにも公園やプール、袋田の滝などの観光地も充実。幅広い楽しみ方ができる。

テントサイトは全て平らな芝生。100平方メートルの個別サイト(43区画)▽150平方メートルのキャンピングカーサイト(7区画)▽区切りのないフリーサイト(32張分)-の3種類あり、フリーサイト以外は電源付き。キャンピングカーサイトは給排水設備もある。

温かく迎えてくれるスタッフ

キャビンサイトは、定員4人のファミリーキャビン(6棟)▽同8人のグループキャビン(9棟)▽トラベルトレーラー(3台)-の3種類。いずれも寝具やキッチン、トイレ、シャワー、テレビ、調理用品、冷暖房などを完備する。

キャビンの半数は、「無印良品」の良品計画(東京)がトータルコーディネートしている。トレーラーはアメリカの高級ブランド「エアストリーム」。アルミの外装が特徴的で、子連れに人気だ。

レンタル用品はテントやタープ、寝袋、ランタンなど定番のほか、炊飯器や湯たんぽ、ドライヤーなど、全47種類と充実。自転車は幼児用、子ども用、大人用と選べる。宿泊受け付けをするセンターハウスには、大子町の特産品などが並ぶ売店と温泉がある。温泉は大子御免沢源泉を加温しており、神経痛、関節痛、筋肉痛などに効果があるとされる。

にぎわうテントサイト(キャンプ場提供)

「ハードに頼らず、ソフトの充実を図りたい」(伊藤久支配人)と、イベントにも注力。毎年冬季に開催する「おやじキャンプ」「越冬キャンプ」には、全国各地から利用者が集う。

2002年のオープン当初から毎年訪れている千葉県四街道市、会社員、宇田俊哉さん(65)は「自然豊かで、温泉も電源もある。ただ、最も心地良いのはスタッフが気さくで丁寧なことだ」と笑った。(第3土曜日掲載)

 

《プラスオン》デビュー後押しイベント

大子広域公園オートキャンプ場は3月、キャンプ未経験者や初心者の女性を対象にしたイベントを初開催する。大子町産食材や選べる体験を用意し、デビューを後押しする。

イベントは3月2日から1泊2日。会場は個別サイト。参加費は施設利用料を含め5千円。申し込み時に、たき火、バレルサウナ、コーヒー豆や奥久慈茶の焙(ばい)煎(せん)など五つの体験コンテンツから一つを選ぶ。このほか参加自由の星空観賞、朝ヨガを実施する。

安心、快適の冬キャンプがテーマで、電気毛布が無料レンタルできる。テントや寝袋などは持参が必要。設営などの困り事はスタッフがサポートする。

同キャンプ場に電話で申し込む。

 

■インフォメーション

住所…大子町矢田15の1/テントサイト宿泊料…個別サイト6700円。キャンピングカーサイト7700円。フリーサイト4200円。12~3月は1000円引き/キャビンサイト宿泊料…トラベルトレーラー2万1000円、ファミリーキャビン2万円~、グループキャビン3万円~/不定休。営業時間午前8時~午後9時。利用状況により変動あり/予約は公式ホームページから。(電)0295(79)0031。