益子陶芸美術館が入館100万人達成 濱田庄司などの作品を収蔵する“益子焼の里”の文化拠点
下野新聞
2025年5月14日

栃木県益子町の益子陶芸美術館の入館者数が9日、100万人を達成した。同館で記念セレモニーが行われ、100万人目の入館者に花束などが贈られた。
益子陶芸美術館は1993年、町が複合施設「陶芸メッセ・益子」の陶芸館として開設。2003年に登録博物館の認可を受け現在の名称となった。
人間国宝の陶芸家濱田庄司、島岡達三両氏の作品など約3000点を収蔵。年4回程度の展覧会を開き、近年は年間2万人前後が入館している。
100万人目の入館者となったのは、埼玉県の友人と訪れた宇都宮市、版画家高久茂さん(74)。広田茂十郎町長と法師人弘館長から益子焼のカップと皿、花束を贈られ、「年間30回は来る。意外なことでうれしい」と笑顔を見せた。
広田町長は「陶芸文化の発信、交流の拠点として磨きをかけ、愛される美術館を目指す」、法師人館長は「開館から32年。展覧会は130回を超えた。今後も魅力的な企画を行っていく」と話していた。
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