コスパと実用性兼備 上州屋の新さお2種 トラウト狙う 茨城・高萩管理釣り場

茨城新聞
2024年3月10日

今回は上州屋の新ブランドさお2種の使い勝手検証を兼ねて茨城県高萩市上君田の管理釣り場「高萩ふれあいの里フィッシングエリア」へ出かけた。ルアー&フライ専用池が四つ、餌釣り専用池一つの構成。4号池では大型の魚が釣れる。ルアー釣りに餌釣り、キャンプもできる。釣り道具のレンタルもある。

持ち込んだのは「Styleシリーズ」のさお「TR Style AREA」モデル2種。602ULは軽めのスプーンや小型のルアーに、602Lはオールマイティーに使える。トラウトに精通するスタッフが監修し本格的に使い込めるさおに仕上げた。

どちらも糸の種類、用途によって仕様やセッティングが変わる。コストパフォーマンス、実釣性を兼ね備えた自信作だ。ちなみに価格は1万円を切る。

中層をゆっくり巻くとヒット=高萩市上君田

さて当日の天気は雨が降ったりやんだり。朝一番に池をのぞくと魚影は濃い。まずは3号池で釣り開始。すると早々にスプーンにヒット。中層をゆっくり巻くと好反応が得られた。その後同行スタッフにもヒット。スプーンの重さとカラーを徐々に変えながら探っていくのも面白い。

一定パターンを見つけて連発していると放流タイムがやってきた。最初は派手な赤金やオレンジゴールド系のスプーンをセットして元気な放流魚を狙い、時間経過とともに地味色系に変えていくのがセオリーだ。

スプーンは派手系から地味系へと変えていった=高萩市上君田

表層に浮いているときは、1グラム前後。中層は1・6グラムを基準に重くする。反応が鈍くなったらルアーに変える。個人的にははやりのミノーが良いようだ。潜らせてルアーの浮力で浮かせる動きを繰り返すと魚から反応が返ってくる。

水面が騒がしいときはトップ系ルアー。その逆に静かなら、池の底をバイブレーションで探るのも効果的だ。状況に合わせてパターンにハマると爆釣もある。冬がハイシーズンのエリアトラウトだが春ごろまでは楽しめる。

「TR Style AREA」の2本だが、私が試した印象では602ULはナイロンライン2・5ポンドが使いやすかった。小型ルアーも放流直後から扱いやすく、状況の変化にも対応可能。一方、602Lはエステルライン0・3号で1グラムスプーンやミノーなどの操作系の釣りなどに最適と感じた。

紹介したアイテムは当店にコーナー展示してあるので、手に取ってチェックしてほしい。(上州屋水戸店・向後泰裕)