《釣り》生き餌をルアー感覚で 茨城・那珂湊漁港 ハイブリッド釣法に挑戦 道具仕立て 手軽、食い込みの良さ魅力

茨城新聞
2024年2月24日

さまざまな魚をいろいろな釣り方で楽しめる堤防小物釣り。今回はルアー感覚で手軽に楽しむ餌釣り「ハイブリッド釣法」を冬の那珂湊漁港(茨城県ひたちなか市)の夜釣りで実践してきた。アジをルアーで狙うアジングタックルなど比較的軽く短いさお、小さめのリール、細めのライン、いわゆるライトタックルといわれる道具仕立てで挑戦だ。

釣り方はキャストして広く探ったり、堤防などの際に落とし込んだりと基本的にはルアーフィッシングと変わらない。今回は1.8メートルほどのアジングロッドにフロロカーボンライン0.4号を巻いたスピニングリール。1.5グラムジグヘッドを結んだ。

本来、疑似餌の「ワーム」を付ける所に生きた餌、アオイソメを付ける。シンプルで手軽さを求めたルアーと、生き餌だからこそのにおい、動きなど、食い込みの良い本物の餌を使う「いいとこ取り」のハイブリッド釣法である。

ジグヘッドにアオイソメを付けた

仕事明けの午後9時ごろに釣り場に到着。まずは堤防の際にジグヘッドを落とし込んでメバルを狙う。一度底まで落とし、小さくシャクリ上げてくると、早速コツンと小さいアタリ。餌が付いているだけに、そのまましっかりと食い込み、小さいながらも状態の良いかわいいメバルが上がってきた。道具が軽く柔らかいライトタックルということもあり、対象魚が小さくとも十分引きを楽しめる。

メバルに遊んでもらった後は場所を移動。常夜灯の光が届くエリアでアジ、セイゴを狙い、やや遠くへキャストし広く探ってみた。表層から50センチほど沈めた所を引いていると、引ったくるようなアタリ。引きも強く魚体は銀色。姿を現したのはセイゴだった。ライトタックルではかなり楽しめるターゲットである。寒さが厳しく感じるようになってきたので2時間ほどで撤収。

日を改めて2日後の午後2時過ぎ、那珂湊漁港の同じ所へ出かけた。天気もよく1時間ほどの釣行で堤防際のメバル狙い。一度底まで落としてから小さくシャクリながら上に上にと探ってみた。警戒心の強いメバルは夜釣りよりもアタリは少なかったがポツリポツリと顔を見せてくれた。

餌釣りならではということもあり、一年中いろいろな魚種を狙える「ハイブリッド釣法」は簡単手軽な道具仕立てで短時間でも楽しめる。難しく考えず、いろいろな魚種を狙ってチャレンジしてほしい。

夜釣りでは周囲、足元など自身の安全に十分注意を払いたい。日中においても、ごみのぽい捨て、立ち入り禁止、釣り禁止の場所に入らないなどマナーとモラルを守って楽しんでほしい。(上州屋日立店・栗田雅博)