《釣り》マダイ1キロ、一応満足 中型含む15匹 「一つテンヤ」「タイラバ」使い分け 茨城・日立沖

茨城新聞
2024年2月17日

常磐の海はしばらく荒れ模様が続き、釣りに出られなかったが、ようやく波も静かになり、やっと船に乗ることができた。今月初旬、茨城県日立市の久慈漁港、大さん弘漁丸(小泉大輔船長)に乗り、マダイを狙いに出かけた。大輔船長は港の名物男、マダイのポイントを知り尽くしている。

いまだ明けやらぬ6時に出航して60分、水深30メートルのポイントに着いた。どうやら今日は船を風に乗せて流すようだ。この日の釣り客は7人。寒さが和らぎ、海風で指先がかじかむこともない。

私は「一つテンヤ」と「タイラバ」を使い分けて釣りをする。朝一番、まだ辺りは暗いのでタイラバを底に落としては巻き取っていると早速アタリ!

この日の釣果はマダイ15匹。イナダ、ウスメバルも交じる

しかし針にかかったと思ったのもつかの間、急に手応えがなくなってしまう。タイラバを食ったのはタチウオ。鋭い歯で糸を切られてしまった。

これでは釣りにならんと作戦変更、6号の一つテンヤにエビを刺し、底まで落とす。船の真下ではアタリがなく、風で流されてラインが斜めになると弱いアタリが出るパターン。苦労してやっと小さなマダイを釣ったところで4号のテンヤにチェンジ。

軽いテンヤがゆっくり底に沈んでゆく。やっと着底したその瞬間「どうぞ釣ってください」と言わんばかりの明確なアタリ! 「いただきましたー!」と大きくアワセると重量感たっぷりの手応え。

これは大ダイに違いない。しかし、巻き取っては潜られを繰り返していると針が外れてしまった。網を構えた船長が待ち構えていてくれたのだがー。悔しい。

今がチャンス、今の1分は釣れない時間帯の1時間の価値だ。だが無情にもテンヤが底まで落ちるのが遅い。でも4号より重くしたくはない。1回の投入で時間がかかるので、なるべく取りこぼしのないよう小型のマダイを連釣。気付けば8匹になっていた。

そして待望の重量感あるヒットがきた。今度こそはと意気込んだがまたもや逃げられてしまう。今日はテンヤと相性が良くない。

再びタイラバを巻く。スピニングリールのタックルで遠くまで投げて巻いてくる。するとどうした弾みか釣れる釣れる、どんどん釣れる。残り時間わずかとなっても連続でマダイを釣獲、メバルやカサゴ、イナダも釣れた。そして最後に待望の重量感!

高鳴る胸を抑えつつ、しかしそれほど大きくないか? 上がってきたのは1キロ弱、中型のタイ。もう少し大きいのが欲しかったけど、これで十分うれしい。

1キロ台が出るか出ないかでは大きな違いだ。今日の結果はマダイ15匹。テンヤで逃げられた2匹を来週釣らねばならぬ!(奔流倶楽部渓夢・上谷泰久)