日立電鉄線の歴史、切手に 県北郵便局で販売 茨城

茨城新聞
2024年2月16日

日本郵便関東支社は、2005年に廃線になった日立電鉄線のオリジナルフレーム切手を発行した。1シートに84円切手が5枚付き、1120円。約300部を県北地域の郵便局やインターネットで販売。「ちん電」の愛称で親しまれた同線の昭和20年代から廃線前までの貴重な写真が使われている。

同線は鮎川駅(茨城県日立市)-常北太田駅(同県常陸太田市)の18.1キロ。1928年に開業したが、利用者数の減少を受けて2005年3月、77年の歴史に幕を下ろした。切手「日立電鉄線の記憶」には、海水浴で有名な河原子駅の案内板や過去に活躍した車両の写真、路線図などを掲載した。

日立滑川郵便局の沼田泰行局長が5日、茨城県日立市の小川春樹市長にフレーム切手を贈呈。沼田局長は「歴史を感じさせる仕上がり。多くの市民に愛された電鉄線を後世につないでいければ」と語った。