「水戸 山翠」が大賞 茨城・水戸の後世に残したい老舗名店 三ツ星アワード あんこう鍋高評価

茨城新聞
2024年2月5日

茨城県水戸市内の飲食店を対象に市民らがお気に入りに投票する「水戸三ツ星アワード2023」の結果がまとまり、大賞に「水戸 山翠(さんすい)」(同市泉町)が選ばれ、準大賞は「中川楼」(同市泉町)と「伊勢屋」(同市本町)だった。水戸商工会議所主催の同アワードは、2017年から続く企画で、今回は「後世に残したい水戸の老舗の名店」がテーマだった。

投票は、全国チェーンのフランチャイズ店などを除いて、1人4店までで投票を募り、昨年9月15日~10月末に801人から2469票が投じられた。

あんこう鍋の提供で知られる創業76年の「水戸 山翠」は49票を獲得した。投票者から「他県の親戚へのおもてなしとしてあんこう鍋はとても喜ばれる。味が良く、接客も丁寧」などと高く評価された。同店の高野健治代表取締役は「あんこう鍋は、時代に合わせて塩分濃度を変えるなど、工夫して提供している。こんなに地元に支持されているとは思わず、とてもうれしい」と喜びを語った。

「中川楼」は創業202年を重ね、ウナギのかば焼きが名物。昨年12月のG7内務・安全担当相会合では昼食会の会場にもなった。47票を得て「かば焼きは口の中でとろけるおいしさと何とも言えないたれの甘さ。いつまでも水戸のシンボルとして残したい」と評された。

「伊勢屋」は創業70年で、名物はきんぴら団子とラーメン。41票を獲得し、「団子や和菓子、しょうゆラーメンをはじめなじみ深い商品のほか、彼岸の時季にはおはぎ、ぼた餅、正月にはのし餅など、季節行事にも注文している信頼ある店」と親しみを込めた声が聞かれた。

同会議所は、3店の受賞記念として、特典が得られるクーポン付きチラシを配布している。

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