《釣り》牛久沼のホソで五目釣り クチボソ、マブナ… 狙いのタナゴには合えず 茨城

茨城新聞
2023年11月10日

コイ、ヘラブナ、ブラックバス、ウナギなど、さまざまな魚が生息する牛久沼(茨城県龍ケ崎市)。本湖の周りにあるホソと呼ばれる用水路にはタナゴ、クチボソ、マブナなどもたくさんいる。狙いものを決めず、釣りそのものを楽しむ五目釣りに最適のフィールドだ。青空の下、暑くもなく寒くもない秋の一日。絶好の釣り日和にゆるりと小物釣りに出かけた。

訪れたのは西谷田川の狸山橋周辺。土手沿いのホソをのぞくと澄んだ水中に小さな魚影が見える。下草も刈ってあり足場も良い。一つじっくりと狙うつもりで椅子を据え、仕掛けを結ぶ。

1・2メートルのさおに小さな浮きの付いた仕掛け、魚も小さそうなのでタナゴ針の新半月を取り付け、グルテン餌の玉をかぎで引っかくようにボソッと付けて、まずは1投目。

 

2時間ほどでマブナ、クチボソ交じりで50匹を釣り上げた

人影に驚いてパニックになった小魚は、泥の中や沈んだ草の陰などに隠れ全く見えなくなった。それでも棚を合わせながら大きな動きをしないよう、静かに釣り続けると、どこからともなく魚影が現れ目印を動かす。

5分もすると警戒心が薄れたのか、ようやく1匹目が来た。それでも1匹釣ると警戒してか、次の魚が仕掛けに近寄るまでに時間がかかる。20分ほどやって5匹。数が伸びないため移動する。

次のポイントは以前、タナゴがよく釣れた所。水は濁っていたが、良い思いをした場所なので再挑戦した。生い茂っていた草も刈られ非常に釣りやすくなっている。

対岸の際に仕掛けを打ち込む1投目。するとたちまち反応があり、アワセるとクチボソ。何匹か続いて、しばらくすると目のかわいらしいマブナが来た。

最初に針を落としたホソのポイント、数は伸びなかった=牛久市狸山

その後も10匹に1匹くらいの割合でマブナが交じるものの、タナゴには合えずじまい。体を倒して泳ぐタナゴがキラッと光るヒラ打ちも見えなかった。

ここでは30分ほどで32匹のクチボソとマブナが釣れたが、ついにタナゴは来なかった。

そうこうするうち、通りがかった地元の釣り人が、もう少し上流のホソでタナゴを5、6匹釣ったということで、またもや移動を決意。100メートルほど上流へ。

小さな土管の橋周辺で、魚も多いと聞いたが釣れるペースは先ほどと変わらず。しかしこちらはクチボソ主体でマブナは少ない。タナゴのヒラ打ちも見えず、かかることもなかった。

最終的には約2時間ほどで50匹を釣り上げた。初心者や小学生でも十分に楽しめる釣り方だろう。ただし入漁券が必要で、上州屋牛久店でも取り扱っています。
(上州屋牛久店・廣田和雄)