《釣り》茨城・霞ケ浦の「ホソ」 子どもとコブナ狙う 小水路、手軽に楽しむ

茨城新聞
2023年10月5日

暑さも若干和らぎ、これから日に日に秋めいてくるであろう9月。行楽シーズンを迎え、茨城県の霞ケ浦の「ホソ」へコブナを釣りに子連れで出かけてみた。ホソとは湖周辺に張り巡らされた1・5メートルほどの小水路のこと。手軽に小物釣りが楽しめる釣り場だ。

霞ケ浦といえば言わずと知れた淡水魚の宝庫だが、今回狙うのは春に生まれた個体が育った通称「柿の種」と言われる3センチほどのコブナ。願わくば数釣りを楽しみたいところである。

用意した道具は、至ってシンプル。1・2メートルの延べざおに小物釣り用の仕掛けを結び、餌はアカムシ(ユスリカの幼虫)を準備。グルテンも使ってみた。

他に持参したのは魚を入れるバケツ。そして酸素を送る、いわゆる「ブクブク」。魚を食するわけではないので、写真を撮ったり観察をしたりと、楽しませてもらったら弱る前にリリース。飼育してみるのも面白いがその際は責任を持って飼いたい。なお持ち帰り禁止の魚もいるので要確認だ。

短時間で十分楽しめた今回の釣果

さて、霞ケ浦の大きさは日本で2番目。どこのホソがよいのかポイント選びに迷ってしまいそうだが、まずはホソをのぞいて見てほしい。水中に水草が生え、水が濁っていない場所に狙いを定め、釣り座を構えてみてはどうだろうか。10分ほど釣ってみてアタリがないようならポイントを移動する-といった感じで釣ってみよう。

この日も何カ所か見て回り、水の通りの良さそうな小美玉市のポイントで取りあえず釣りをスタート。餌付けできない子どもの仕掛けにアカムシを刺してやり第1投。早々にアタリがあり6センチのクチボソが釣れた。アタリが多く、その後もクチボソが続き、子どもも自分で釣った魚をバケツに入れて大喜び。

その後もアタリは続くがなかなか本命が顔を見せてくれない。ポイントを移動して今度は私がさおを持ち、ここでようやく本命のコブナが釣れ始めた。丸みを帯びた体形、体の割に少々大きめのクリッとした目がかわいらしい。

2時間ほどの釣行で柿の種サイズのコブナ10匹ほど、クチボソ多数。子どももクチボソを5、6匹釣り、ホソの魚たちに遊んでもらって充実した休日を過ごせた。

霞ケ浦周辺は水田やハス田も多く、その作業の邪魔になる迷惑駐車や行為、ごみのポイ捨てなどもってのほか。マナーやモラルを守った釣行を心がけたい。(上州屋水戸店・栗田雅博)