「高萩茶寮」の運営会社代表 柴田隆行さん、古民家で地元食材の料理提供 茨城
大型観光企画「茨城デスティネーションキャンペーン」が10月1日に開幕し、12月末までの3カ月間、茨城県内各地で250を超える体験観光企画が展開される。茨城DCを支える「プレーヤー」を紹介する。
高萩市上手綱の県指定有形文化財「穂積家住宅」を活用し、この秋も茨城デスティネーションキャンペーン(DC)の特別企画として期間限定オープンしている古民家カフェ・レストラン「高萩茶寮」。柴田隆行さん(41)は、運営会社の代表として、「趣のあるかやぶきの古民家で、地元高萩の食材を取り入れたメニューを楽しんでもらいたい」と呼びかける。
提供する料理とデザート計6品は、趣向を凝らしたメニューばかりで、地場野菜や特産の食用ホオズキなど珍しい食材も使う。「高萩花手水(ちょうず)もなか」は彩り美しく、ホオズキや地元たつご味噌(みそ)のみそなど6種類のあん・クリームが楽しめる。「見た目が楽しく、食べてもおいしいメニューにこだわった」と話す。
兵庫県姫路市出身。2008年に人材ビジネスのラテラルを創業。リーマン・ショックを機に社業を見直し、食のプロモーションに乗り出した。現在は茨城県や県内自治体との仕事が中心で、常陸牛やメロン、栗など県産食材の売り込みに力を入れる。
同社は穂積家住宅での古民家レストランを継承し、17年から「高萩茶寮」として期間限定で営業している。今季は9月15日にオープンしたが、同月に高萩市などを襲った台風被害に配慮し、これまで積極的なPRを控えてきた。
11月の紅葉シーズンを前に、今後、誘客を本格化する。営業期間は12月3日まで。「高萩市や県北地域を周遊する中で高萩茶寮にも立ち寄ってもらい、ゆったりとした時間を過ごしてもらいたい」