猛暑の夏にイチゴ農園のスムージー 群馬・桐生市「カリビアンビーチ」で移動販売

上毛新聞
2023年8月22日
キッチンカーの前で、スムージーをPRする斎藤代表(右)と妻の由希さん

群馬県伊勢崎市香林町の観光農園「かがやきいちご園」(斎藤大輝代表)がキッチンカーを導入し、猛暑の夏に冷たさを届けるスイーツ「リッチストロベリースムージー」(600円)を販売している。9月中旬までの原則週3回、桐生市新里温水プール「カリビアンビーチ」に出向いている。自社で栽培、冷凍保存した県育成品種「やよいひめ」をふんだんに使用。ミルクとソイの2種を展開する。

プールに浮かぶ新遊具が登場 群馬・桐生市のカリビアンビーチ

昨年12月に農園をオープン。同園のやよいひめは、栽培初年度ながら1月に県庁で開かれた第40回県いちご品評会の県育成品種の部で堂々の金賞を受賞した。自慢のイチゴで移動販売に挑んでいる。

スムージーは310ミリリットル入りで、全体の約4割をイチゴが占める。自家製ピューレが引き立て役となり、見た目も映える一品に。風味と粒感を重視しながら、ミキサーの使用時間や回転速度を試行錯誤した。

大手アイスメーカーの営業職を経て、実家で就農して4年の斎藤代表(34)は「一般的な商品よりイチゴが多い。メーカー勤務時代にはできなかったことを詰め込んだ」と自信をのぞかせる。パッケージとキッチンカーのデザインは、元同僚でイラストレーターのしばたまさんが手がけた。

農園事業の計画段階からキッチンカー導入を構想。傷つくなどして販売に向かないものを冷凍保存し、準備を進めてきた。

斎藤代表にとって、同プールは中学校の職場体験をはじめ、大学時代の夏休みにアルバイトをした思い出の場所。同園からは車で数分の距離にあり、移動販売を通じて“地元”を盛り上げたい考え。今後もイチゴを使った商品のバリエーションを増やす方針だ。

出店は9月中旬までの原則水、土、日曜で、今月20日までは連日を予定。問い合わせは同園(☎0270-71-6965)へ。

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