提灯行列、幻想的に 黄門まつり、4年ぶり通常開催 茨城・水戸

茨城新聞
2023年8月6日

第63回水戸黄門まつりの本祭が5日、茨城県水戸市の中心市街地で始まった。4年ぶりの通常開催で、山車の巡行や踊りの競演、伝統工芸品の水府提灯(ちょうちん)を用いた行列でにぎわいを見せ、コロナ禍前の活気を取り戻す熱気であふれた。まつりは6日も実施。

目玉の「水戸黄門提灯行列」は2部構成。1部は市民らが水府提灯を手に市街地を練り歩き、県都の夜に幻想的な光景が広がった。2部はデジタル技術を駆使した演出で会場を盛り上げた。

夕方はダンスチームや企業など約2300人による「水戸黄門カーニバル」を実施。各チームは「黄門ばやし」や「ごきげん水戸さん」の曲に合わせ、個性あふれる踊りを披露した。同県笠間市から訪れた矢部葵さん(14)は「店も人もいっぱい。韓国料理の出店が楽しみ」、弟の未来翔(みくと)君(11)は「初めて見た。踊りの迫力がすごかった」と笑顔で話した。

7月開館の市民会館は休憩所として開放され、館内で涼を取る姿が見られた。

6日は高さ約4メートルのみこしを担ぐ「水戸ふるさとみこし渡御」、集まった山車がフィナーレを飾る大叩き合いを開催。