宇都宮・大谷地区にアウトドア施設オープン BBQ、クライミング、ドッグラン…秋にはサウナも

下野新聞
2023年6月30日

地域活性化事業のMUNI(ムニ、栃木県宇都宮市宮原1丁目、谷口慧紘代表取締役)は1日、宇都宮市大谷町で遊休地を活用したアウトドア施設を開業する。県産食材を使ったバーベキューを手ぶらで楽しめ、大谷石の岩壁を利用したクライミングを体験できる。今秋には、大谷地区の景色を見渡せるサウナも開業する予定で、県内外から誘客を狙う。

MUNIは、大谷地区などでベーカリーカフェを運営するカルチャーバンクスタジオ(宇都宮市簗瀬町)の松本裕功社長と、開発土木業の美名海総建(宇都宮市不動前2丁目、稲葉巳棟騰社長)の専務の谷口氏が中心となって、昨年8月に設立した。それぞれの業種の特色を生かし、遊休地の利活用などに取り組む。

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第1弾となる事業が今回の新施設「cobble(カブル)~OYA stone village~」の開業。大谷資料館(宇都宮市大谷町)東側の山地約6600平方メートルを造成した。家族連れで楽しめる施設を整備して観光客を呼び込むとともに、滞在時間を延ばし市内の宿泊客の増加も目指す。

バーベキュー場は最大約230人収容。テーブルごとに屋根や日よけを付け、雨でも利用できるようにした。とちぎ霧降高原牛やとちぎゆめポークなど県産肉のセットの他、海鮮やスイーツなど単品メニューを用意。グリルやトング、調味料など全てレンタルが可能で、予約は施設のホームページで受け付けている。

造成時に発見された大谷石の壁は高さ約4メートル。子どもたちがロッククライミングを楽しめるよう整備した。来場者は無料。

施設内では7月中旬、常設の砂場から石や化石を探す「ストーンハント」やドッグランも順次営業を開始する。今秋には、たる型のバレルサウナをオープンする予定。大谷石でできた水風呂などを整備する。

谷口氏は「家族全員で楽しめるよう、さまざまな要素を盛り込んだ。今後も県内活性化のため、活用できる遊休地があれば開発していきたい」と話している。

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