首席受賞酒を販売 茨城・日立の森島酒造 「贈り物に」

茨城新聞
2023年6月21日

森島酒造(茨城県日立市川尻町、森嶋鎮一郎社長)は、杜氏(とうじ)の全国組織鑑評会で、吟醸酒の部で第1位となる首席に選ばれた大吟醸「富士大観」の限定販売を始めた。同蔵元は昨年に別部門で首席となっており、2年連続の獲得となった。

販売を開始したのは、「富士大観 首席受賞酒 限定大吟醸」。同蔵元は全国規模の杜氏組織、南部杜氏協会(岩手県)が主催する第104回南部杜氏自醸清酒鑑評会に出品。吟醸酒の部は全国111社から計283点が集まり、富士大観は1点のみの首席に選ばれた。このほか、純米酒の部でも3位を獲得した。

同蔵元は、昨年の同鑑評会の純米酒の部で首席に選ばれており、経験を生かして首席受賞酒を造った。果実を思わせる華やかな香りと、すっきりとした透明感のある味わいに仕上げた。アルコール分15度で、冷酒で飲むのが最適という。

価格は1.8リットル入り1万1千円(限定200本予定)で、720ミリリットル入り5500円(同千本予定)。木製化粧箱入りで、蔵出し番号を付けている。県内の酒販店や同蔵元で販売している。杜氏の森嶋正一郎専務は「大切な人や自分へのプレゼントにしたり、食事に添えたりしてもらえれば」と話した。