群馬県内全5店舗が閉店 高級食パン「乃が美」、ロイヤリティー交渉で折り合いつかず?

上毛新聞
2023年6月21日

群馬県内に5店舗を展開していた高級食パン専門店「乃が美」が今月2日に全店閉店していたことが15日、分かった。焼かずにおいしく食べられる「生」食パンを全国に展開し、県内でも買い求める客の行列ができるなど人気を集めた。店舗のフランチャイズ運営会社が、本部に支払うロイヤルティーの交渉で折り合いがつかなかったとみられる。

5店舗は滋賀県の会社が全てフランチャイズで運営し、2017年に群馬県高崎市に県内初出店した。その後は22年までに前橋、伊勢崎、太田、館林と店舗数を増やしていた。

各店の周辺店舗によると、5月末ごろから各店に閉店日を知らせる張り紙が掲示されていた。運営会社が本部に定期的に支払うロイヤルティーの引き下げがかなわなかったほか、競争激化や物価高騰なども影響したとみられる。

閉店した「乃が美はなれ前橋販売店」(前橋市川原町)近くの同業者は、閉店の前触れはなかったとした上で「材料費の値上がりは業界的に厳しく、影響したのではないか」と話した。

本部の乃が美ホールディングスホームページの店舗一覧から、県内の記載は15日までに削除されている。

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