フォロワー21万人のジブ殿が群馬・前橋市で初イベント 三成と家康の共通点を熱く語る
ツイッターで、戦国武将の石田三成になりきって発信する大学院生の「ジブ殿」(@zibumitunari)が4日、群馬県前橋市のホテルで開催された「群馬戦国御城印サミット」内でトークショーを行った。「三成と家康」をテーマに、98人が楽しみながら最近の研究成果も踏まえて三成への理解を深めた。
>>ジブ殿のインタビューはこちら(https://www.jomo-news.co.jp/articles/-/269092)
ジブ殿は画面に三成の肖像画を映し、声を変えてバーチャル出演した。ジブ殿がイベントに出演するのは今回が初めて。御城印を通じて歴史を発信する「群馬御城印プロジェクト」の吉沢洋紀代表、沼田市で地域振興や観光PRなどに取り組む「上州エンターテインメント」の角田太陽代表との3人でトークを繰り広げた。
ジブ殿は三成と徳川家康との関係について「対立関係で描かれることが多いが、共通点がある」と紹介。共通の趣味として鷹狩りを好み、「源平盛衰記」や「吾妻鏡」といった源平の合戦を描いた書物に傾倒したとした。家康主催の茶会で、家康や三成らと源平盛衰記を巡って盛り上がった様子が書かれた史料も示した。
「政治スタンスも似ている」と指摘。豊臣秀吉の朝鮮出兵を巡り2人とも反対していたとして「三成は殿下(秀吉)への忠義一辺倒ではなく、穏便に解決策を探る人だったと思う」と話した。
「暴力の時代から、法の支配する近世に変えていったのが2人だった」とも強調した。三成は自身の領地で、民衆の権利と義務を定めたルール「掟書」を定め、訴訟についても整備。そうした政策が江戸幕府に引き継がれていったとした。
三成の子息は江戸時代にも命脈を保ったとも紹介。三成の三女の墓は太田市の東楊寺にあり、「ぜひ訪れていただきたい」と呼びかけた。吉沢さんは「太田は徳川氏発祥の地。その近くにそうした場所があるのは面白い」と応じ、角田さんは「時代が違えば、家康と三成は『ズッ友(ずっと友達)』になれたのでは」と話した。ジブ殿は「2人の共通点をもう少しクローズアップしてほしい」と訴えた。
ジブ殿は参加者の質問に答えた後、毎年9月に行っている関ケ原の戦いの実況ツイートにちなんで「今年こそ西軍勝利」と発声。参加者が「オー」と掛け声を上げ、トークを締めくくった。
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