全客室リニューアル 茨城・北茨城「マウントあかね」 6月に展望浴室棟も完成

茨城新聞
2023年4月24日

茨城県北茨城市華川町小豆畑の公共の宿「マウントあかね」が、全客室を改修してリニューアルオープンした。老朽化していた空調設備の改修や内装の模様替えなど行い、宿泊客のニーズに対応。6月には新たに展望浴室棟が完成する予定で、同施設は利用客へのサービス向上や集客を図りたい考えだ。

同施設は1999年10月に完成し、翌年5月にオープンした。太平洋が一望できる山頂にあり、全10部屋の客室から山並みと水平線が見えるのが特長。現在、指定管理者の茜平ふれあい財団が運営する。同市出身の彫刻家、蛭田二郎氏の彫刻ギャラリーも備える。コロナ禍前の2019年度の宿泊利用者は3831人だった。

施設のリニューアルは開業以来初めて。昨年9月から休業し改修工事を進めてきた。客室はツインルーム(35平方メートル)が3部屋、和室(同)が3部屋、和洋室(44・8平方メートル)が4部屋となる。

全館で温度管理していた空調は、客室ごとに調節可能となった。洋室のベッドや全部屋のソファなど備品も一新した。照明は発光ダイオード(LED)電球とし、客室の扉は解錠が簡単なカードキーにしている。

客室がある宿泊棟の改修工事費は1億3178万円。このほか、展望浴室棟の建設を進めている。宴会場の改修工事も計画中。

23年度の宿泊利用者は4300人を見込む。担当者は「快適に過ごせる空間や、年度内には展望浴室もでき、ロケーションを生かした新しい環境が用意できる。多くの人に利用してほしい」と話した。

施設は半年前から予約可能。改修に伴い当面の間、併設のレストランは休業している。問い合せは同施設(電)0293(30)0607。