湯波のうま味サクッと 揚げたてゆばちっぷす 日光郷土センターmekke(日光)
サクサクとした軽やかな食感の後、湯波のうま味が口の中に広がる。
日光郷土センター「mekke(メッケ)」が昨年10月に屋外のキッチンカーで提供を始めた。日光市下鉢石(はついし)町の老舗「日光湯波ふじや」の松皮湯波を使った一品だ。
もともと、「気軽に持ち帰れる新しい湯波のお土産」をコンセプトにメッケとふじや、地域活性化団体「NiT」が土産用の「贅沢(ぜいたく)ゆばちっぷす」を開発。メッケの岩本淳(いわもとじゅん)館長(38)は「試作する中で、揚げたてがおいしかった。多くの人に食べてほしいと思ったことがきっかけ」と説明する。
作り方はシンプル。高温の大豆由来の油で5秒ほど揚げ、塩で味付けするだけ。お好みでさんしょをかけると味わいが変わる。提供する際、岩本さんは「湯波がなぜ名産なのかなど、日光の歴史や自然の話を交えて説明している」という。
メッケは本来、観光情報や文化を発信する施設。キッチンカーではゆばちっぷす以外にも「日光さんしょ肉巻き」などを提供し、食を通じて地域の魅力を伝えている。岩本さんは「日光のファンづくりにつながれば」と話す。
■メモ 揚げたてゆばちっぷすは300円▽日光市御幸町591▽キッチンカーの営業時間 正午~午後4時▽基本的に金、土、日曜と祝日に営業(不定休あり)、メッケは年中無休▽(問)0288・25・5715。