生物の色、仕組み紹介 茨城・坂東 県自然博物館で企画展

茨城新聞
2023年3月1日

赤や黄、紫など色彩豊かな生きものの色の仕組みや働きなどを紹介する企画展「いのちの色-世界をいろどる生きものたち-」(茨城新聞社など後援)が18日、茨城県坂東市大崎の県自然博物館で開幕した。1339点を展示し、化石から導き出した古生物の色の再現などについて取り上げた。会期は6月11日まで。

展示は、動物たちが見ている世界▽生きものの色のふしぎ▽生きものの色とヒト▽失われた生きものの色-など7コーナーで構成。入り口付近では、5色相(赤黄緑青紫)とその中間色、黒から白のグラデーションの順で、エゾフクロウなど生きものの標本やレプリカをカラフルに並べた。オキナグサなど植物の繊細な色が残された樹脂標本が目を引く。ヒノキやサザンカなど同館の植物で、絹・木綿・羊毛を染色した600点からなる草木染めのパネルも圧巻だ。犬や猫など動物の色覚を疑似体験できる装置も設置した。

同展を企画した稲葉義智主任学芸主事は「色をテーマに生きものの姿や営み、人間との関わりなどを紹介している。自然に目を向けるきっかけになれば」と話している。

土日祝日と特定の日は、事前予約が必要。同館ホームページから予約登録する。問い合わせは同館(電)0297(38)2000。