温泉街に彩り 塩原の四季を描いたウインドーアート登場

下野新聞
2023年2月13日

塩原温泉観光協会が進める那須塩原市塩原の空き店舗の窓を活用したウインドーアートが完成した。ひな人形を飾る施設を巡るスタンプラリー「塩原のんびり湯っくり雛めぐり」(同協会主催)事業の一環で、3月26日までのイベント期間中の温泉街に彩りを添える。

横に連なる8枚の窓を使ったアートの大きさは縦約2メートル、横約10メートル。かつて雑貨など扱った、国道400号に面した旧深尾商店の窓をキャンバスにした。

作者は、昨秋公開された市が舞台の映画「川のながれに」のヒロイン森音葉のモデルで、劇中に登場する風景画も手がけたイラストレーター加藤槙梨子さん。秋の紅葉に囲まれながら温泉を楽しむ人や夏のつり橋を歩く人など、塩原の四季を表現した絵を考案したほか、イベントに合わせてひな人形の絵もデザイン。同協会職員らと協力してポスターカラーで描いた。

先月29日に始まった作業は6日間に及び、最終日の3日は、視認性を高めるために絵や文字を縁取るなど細部を調整した。

加藤さんは「訪れた多くの人に、明るく楽しい印象を持ってもらいたい」と話している。(問)同協会0287・32・4000。