江戸時代に描かれたウサギ 足利学校で「和漢三才図会」展示

下野新聞
2023年1月16日

足利市昌平町の史跡足利学校は、今年のえと「卯(う)」にちなみ、ウサギの絵が載っている書籍「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」を庫裡(くり)展示室で紹介している。31日まで。

この書籍は、江戸時代中期に発刊された百科事典。全105巻で構成される。ウサギの絵は、天文について取り上げた第1巻に掲載されている。月の満ち欠けなどについて解説する文章とともに、月で臼ときねを使い、餅をつくウサギが描かれている。

足利学校事務所の立野公克(たてのきみよし)所長(60)は「昔から月ではウサギが餅をついているとの見方があったことが分かる史料。新年にちなんだ話題なので、ぜひ来てほしい」と話している。

午前9時~午後4時。一般420円、高校生220円。(問)足利学校0284・41・2655。