伝統の美、華やか ひな人形展3月5日まで 茨城・下妻

茨城新聞
2023年2月14日

ひな祭りを控えて企画展「第11回ひなに魅せられて ひな人形の世界」が、茨城県下妻市長塚乙の市ふるさと博物館で開かれている。豪華な段飾りや御殿飾りびななど、さまざまな種類のひな人形が展示され、伝統美と華やかさを楽しめる。3月5日まで。

人形は同館の所蔵品や市内の家庭から借り受け、新旧合わせて550体以上。江戸中期から明治期の作と見られる享保びなのほか、つるしびな、掛け軸、木目込み人形、千代紙びな、貝びななど多彩。古民具や帯などとの組み合わせが目を引く。元下妻町長の故国府田範造氏が編著者として関わった「工芸百科大図鑑」も展示している。

企画展示室のほかエントランスホールなどにも飾られ、館内は華やかな雰囲気に包まれている。同館の担当者は「人形は古いもの、小さいもの、年代によって顔と衣装も違う。日本人の持つ伝統的な美意識を感じてもらえれば」と話した。

友人と5人で訪れた八千代町の初沢文子さん(70)は「よく保存されていて感激した。幼少時代を思い出し、懐かしく楽しめた」と語った。

企画展に合わせ、25日にコンサート(午前11時、午後1時半)を行う。開館時間は午前9時から午後4時半。入館無料。