陶びなで春演出 茨城・笠間で「桃宴」、20店参加

茨城新聞
2023年2月8日

陶びなを中心に桃の節句の陶芸作品を展示する「桃宴(とうえん)」(実行委員会主催、笠間観光協会など後援)が茨城県笠間市内のギャラリーなどを会場に開かれている。笠間焼の8窯元・工房が手がけた個性あふれる秀作が、一足早い〝春〟を華やかに演出している。3月3日まで。

23回を数える毎年恒例の催しで市内20店舗が参加。今年は笠間焼誕生250年の関連イベントにも位置付けられ、機運を高める企画も盛り込まれている。

最大規模となった笠間工芸の丘(同市笠間)では300点を超える作品を展示。

繊細な手業で衣や表情まで忠実に再現した作品や田舎人形のような素朴な風合いの作品、おとぎ話の主人公を題材にした段飾りなど多彩な構成となっており、作家の創意や感性を楽しむことができる。

筑西市で観光ボランティアを務める男性(79)は「桃宴の会場に初めて足を運んだ。一体一体の陶びなに作家の個性があふれている。素晴らしい展覧会」と笑顔で話した。

一方、参加飲食店では桃の節句にちなんだ特別メニューを提供。一部工房では陶びな制作が体験できるワークショップを実施している。

笠間焼誕生250年を記念し、参加店で買い物や食事をした人に抽選で10人に笠間焼オリジナルペアカップがプレゼントされる。

桃宴に関する問い合わせは笠間観光協会(電)0296(72)9222。