熊手作り、安寧願う 茨城・石岡の常陸国総社宮

茨城新聞
2022年12月26日

小判やタイ、米俵などできらびやかに飾られた正月の縁起物の熊手作りが、茨城県石岡市総社の常陸国総社宮(石崎雅比古宮司)で進められている。巫女(みこ)たちは「新年が安寧でありますように」との願いを込め、作業に取り組んでいた。

熊手は福をかき集めるとされ、御利益にあずかろうと、三が日は求める人でにぎわう。広間には手のひらに乗るものから、高さ約1・6メートルものまで十数種類が並べられ、巫女たちは心を込めて払い清められた札を熊手に差し込んでいた。

石崎貴比古禰宜(ねぎ)(44)は「卯(う)は物事が良くなる兆しを意味する干支(えと)。新型コロナウイルス感染症が終息し、穏やかな日常が戻ってくることを願って正月に向けた準備を進めている」と話した。