電飾、街全体彩る 地域活性化へ98戸参加 茨城・常陸大宮の小場地区

茨城新聞
2022年12月27日

茨城県常陸大宮市小場地区で、冬の夜がイルミネーションで彩られ、地区住民や道行く人たちの目や心を楽しませている。

「地域全体を電飾で彩り、明るい温かい街にしよう」と、60~70歳代を中心とした住民有志が、高齢化が進む同地区の活性化策として始めた恒例行事で、今年5回目。ここ数年は「コロナに負けるな」の願いも込められている。

回覧で、各家庭でもイルミネーションを飾ってもらうよう協力を募ったところ、同地区で班に加入する207戸のうち、昨年より6戸多い98戸が参加した。有志が集まり設置した公共スペースや、小学生らも設置に参加した公民館、郵便局のほか、各戸の庭先や生け垣、壁や塀などで電飾が輝いている。

サンタクロースやナイアガラの滝など、公共スペースの電飾を中心となって担当した坪井二郎さん(73)は「キャラクターの置物を増やし、昨年よりにぎやかにした。皆が協力し合うことで、気持ちが明るくなる」と喜んだ。

安藤茂樹区長は「先月の点灯式には地区の子どもや親も含め約80人が集まり、笑顔であふれた。住民同士が励まし合い、地区が頑張る姿を少しでも通行人に見せられたら」と期待する。

点灯は午後4時半から同9時。来年1月29日まで。