百寿と傘寿、初の師弟展
上毛新聞
2022年12月8日
画家の町田洋二さん(100)と、安中市の妙義山麓美術館長の稲川庫太郎さん(79)の師弟展が同館で開かれている=写真。2人が旅先で描いた作品や、妙義山のさまざまな表情を描いた町田さんのスケッチなど、50点超が並んでいる。12日まで。
会場では50年以上前に台風が迫り来る中、描いたという千葉県の犬吠埼の風景画など、一緒に描いた作品を隣り合わせで並べ、互いの作風の違いや共通点を探ることができる。
師弟展は町田さんの百寿と稲川さんの傘寿を記念して初めて企画。2人の出会いは高崎商高美術部。町田さんが顧問で高校生だった稲川さんが部長だった。以来60年以上、家族ぐるみの付き合いをしながら一緒に絵を描いてきたという。
稲川さんは「(町田さんは)絵描きである前に教育者。師匠であり父親のような存在」と語り、町田さんは「(稲川さんに)いろんなところへ連れて行ってもらった。長く活動できたのは、みんなのおかげ」と感謝していた。