羽子板と歌舞伎を彩る絹 県立日本絹の里で「江戸の押絵羽子板と上州の歌舞伎文化」

上毛新聞
2020年11月17日

 歌舞伎俳優のあでやかな衣装が目を引く「押絵羽子板」と、群馬県に息づく歌舞伎文化を紹介する特別展「江戸の押絵羽子板と上州の歌舞伎文化」が12月14日まで、高崎市の県立日本絹の里で開かれている。

 歌舞伎の演目「義経千本桜」や「仮名手本忠臣蔵」などを題材に、押絵羽子板職人の故初代西山鴻月(こうげつ)さんが制作した70点を展示している。江戸時代から地域の娯楽として愛され、群馬県でも盛んだった農村歌舞伎の当時の衣装も取り上げている。同館職員の竹内美里さんは「伝統の歌舞伎と押絵羽子板はどちらも絹が欠かせない文化。上州とも深い関係がある」と話している。