群大で3年ぶり大学祭 ウクライナ留学生が郷土料理の屋台を出店(群馬県前橋市)
群馬大の大学祭「荒牧祭」が27日、群馬県前橋市荒牧町の同大荒牧キャンパスで3年ぶりに開かれ、サークルや専攻単位の模擬店やステージ発表などが行われた。ロシアの侵攻を受けるウクライナから避難し、同大で学ぶ留学生や研究員5人と同大の学生有志も同国の郷土料理の屋台を出店し、多くの人でにぎわった。
留学生ら5人と学生有志は協力しながら同国の郷土料理「デルニー」を提供。同大情報学部2年の女子学生(20)は「玉ネギの風味や、もちもち感がおいしい」と堪能していた。
群馬大生の中心として活動した情報学部2年、北村梢生(しょう)さん(21)は「多くの人に来てもらえてよかった。食を通して、また留学生が参加する姿を見て、ウクライナを身近に感じてもらいたい」と話し、留学生のアンドリアナさん(25)は「おいしいと言ってもらえてうれしい」と笑顔だった。
留学生ら5人は同国の文化や言葉、食に関する展示も行った。アンドリアナさんが留学生を代表して「支援の感謝を忘れず、ウクライナの社会と文化の復興に貢献できるように群馬大で努力したい」とあいさつし、同大大学教育センターで研究員を務めるアデリナさん(27)が展示内容を説明。来場者に「デルニー」のレシピや、5人で作った同国のお守り人形「モタンカ」を手渡した。
同日は同大の創基150周年記念関連事業の一環で、卒業生を母校に迎える「ホームカミングデー」も開かれた。