孔子をたたえる伝統行事 足利学校で釋奠

下野新聞
2016年11月24日

 【足利】儒学の祖・孔子(こうし)とその弟子を祭る市指定民俗文化財「釋奠(せきてん)」が23日、昌平町の史跡足利学校孔子廟(びょう)で行われた。観光客ら約180人が見守る中、祭官が供え物をささげて孔子らをたたえた。

 釋奠は中国から伝わり、701年に国内で初めて行われたといわれる。同学校の釋奠は室町時代に始まったとされ、現在国内では東京都の湯島聖堂や岡山県の閑谷学校など数カ所のみでしか行われていない。

 儀式では、市民らで構成する釋奠保存委員会(間宵勉(まよいつとむ)会長)の会員らが祭官を担当。和泉(いずみ)聡(さとし)市長ら10人の立会人の下、祭壇に米や肉、野菜などを供えた。

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