貴重な歴史遺産PR 安中・碓氷関所跡 国史跡目指し保存会 

上毛新聞
2016年8月25日

ㅤ安中市が国史跡化を目指す同市松井田町横川の県指定史跡「碓氷関所跡」と敷地内にある史料館で31日まで、碓氷関所保存会(佐藤健一会長)による解説が行われている。貴重な歴史遺産について理解を深めようと訪れた夏休み中の親子連れや観光客らに喜ばれている。

ㅤ関所は江戸と西日本をつなぐ中山道の重要な治安拠点で安中藩が管理。大名の奥方らが江戸から逃亡しないよう監視する役割も果たした。保存会員は史料館にある関所のミニチュアを使って、関所内の建物や手続きの流れを説明している。
ㅤNHK大河ドラマ「真田丸」に合わせ、松代藩真田家が八代目幸貫(ゆきつら)の時代に碓氷関所に提出した手形のコピーも配布している。。

ㅤ市は国史跡化に向けた総合調査検討委員会(中島徳造委員長)を設置し、9月まで協議を進める。保存会員でもある中島さんは「明治政府が全国の関所を処分させた中、碓氷関所の門は地元有志がひそかに保管したため現存している」と来場者にPRしていた。
ㅤ解説は午前8時半から午後4時半。問い合わせは佐藤会長(☎080・1250・3418)へ。

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