滑らかな口溶け特長 ピーナッツクリーム ピーナッツカンパニー(龍ケ崎市)

茨城新聞
2016年8月17日

落花生を生産する龍ケ崎市佐貫の「ピーナッツカンパニー」は、風味豊かで滑らかな口溶けの無添加ピーナツクリームを製造販売する。多い時は月千本を売り上げるなど、県内外で人気を呼ぶ。

落花生の生産を始めたのは2010年。現在は3ヘクタールで栽培する。石嶋祐介代表(34)は「落花生を食べる機会が少ない若い人にも食べてもらえるよう、身近なクリームとして加工を始めた」と話す。2年間は試行錯誤の連続。昨年4月、商品化にこぎ着けた。

むいた殻は堆肥にする。一般的には機械で行う乾燥をあえて天日干しするなど、独自の製法にこだわる。「天日干しで1週間。自然の力でじっくり乾かすことで、豆の甘みが増す」

豆の風味や食感、香ばしさを最大限に引き出す焙煎(ばいせん)にも気を配る。気温や湿度、豆の乾燥具合に合わせ、時間や火力を調整。焙煎器でいった豆を専用の加工機でペースト状にする。

味付けには、粉状のてん菜糖と食塩を使用。植物油脂を加え、クリームを使いやすい軟らかさに調整して完成。石嶋代表は「味はもちろん、口溶けが調和するよう材料選びにこだわった」と話す。

今年4月、新たに4種類を発売した。ピーナツ100%のノンシュガーペーストのほか、砕いたピーナツを入れたり、渋皮を混ぜ、ほんのりと苦みを出したり、味や食感に変化を付けた。

今後は、県内の卸先や都内のファーマーズマーケットなどで同商品を使った料理を試食してもらい、普及を目指す。石嶋代表は「ピーナツを使った新たな食文化を提供していきたい」と意気込む。

・販売所 ポケットファームどきどき茨城町店・牛久店や都内のファーマーズマーケットなどで販売
・価格 「ピーナッツクリーム」税込み972円(120グラム)
・メモ 2~3個入り箱詰めセットも販売

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