先祖へ感謝 1万の灯 潮来潮音寺

茨城新聞
2016年8月14日

お盆の入りの13日、潮来市日の出の潮音寺(生駒基達住職)で、先祖への感謝と平和への願いを込めて1万本のろうそくをともす「万燈会(まんとうえ)」が始まった。境内にはろうそくの柔らかな光が広がり、訪れた人々の顔を優しく照らした。

万燈会は、奈良薬師寺東関東別院の同寺が毎夏、お盆の迎え火、送り火として実施している。また、今年3月には、東日本大震災で大規模な液状化被害を受けた地元の日の出地区で、対策工事が完了したこともあり、復興への感謝の思いも込められた。

同日夕、法要が営まれ、本堂前に並べられた白いカップの中のろうそくに火がともされた。幻想的な光に包まれながら、2歳の息子と献灯した同市の女性会社員(36)は「家族みんなが健康でいられますようにとの思いを込めた。お盆の万燈会はご先祖さまへの感謝を思うよい機会」と語った。

万燈会は16日までで、点灯は午後6時。連日午後7時から、地元小中学校吹奏楽部の演奏会も開かれる。

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