水戸黄門まつり、11月5日 正式決定 花火は10月22日
水戸市の「第62回水戸黄門まつり」について、実行委員会(加藤高蔵会長)は花火大会を10月22日、本祭を11月5日に開くことを正式に決めた。書面評決で2日までに水戸観光コンベンション協会の事務局案が承認された。5月の実行委で、感染症対策と熱中症対策の両立は難しいとして、今回に限り、夏から秋に開催時期を移す方針が示されていた。本祭は会場を限定するが、オープニングなどで一部公道も使う。
実行委などによると、花火大会は10月22日午後6時半~7時半まで、千波公園で野村花火工業が5千発を打ち上げる。従来通りジョギングロードなどで無料で観覧できるほか、今回から新たに会場の一部に有料観覧席を設ける。
料金は4通りで、①4人まで観覧可能な千波湖北側湖畔「テーブル席」が5万円(販売数20席)②桜川北側堤防の通路に設ける「花火正面パイプイス席」3千円(同850席)③同堤防の緑地部分に設ける4人までの「花火正面シート席」1万円(同90枚)④同堤防の盛り土部分に設ける「水戸駅側イス席」2千円(同1600枚)。チケットは今月10日午前10時から、セブン-イレブンとファミリーマートのマルチコピー機で購入できる。
本祭は県三の丸庁舎広場(同市三の丸)で午前10時~午後7時まで。感染症対策で会場出入り口を限定して開く。幕開けとして水戸黄門カーニバル参加団体を中心とした隊列が午前10時半から水戸二高前交差点からパレードを行う。カーニバルを午後1~3時まで、山車巡行とみこし渡御は午後3~7時まで広場内で実施。提灯(ちょうちん)行列は午後6時から水戸一高前をスタートして大手門を通り、広場でみこしと合流、山車が出迎えてフィナーレを迎える。このほか広場駐車場では、子ども向け催し「サマードリームフェスタ」を開く。
感染症対策として、開催可否のほか、出演者・出店者と一般観覧者のためのガイドラインを設けた。
実行委顧問の高橋靖市長は「観光振興より伝統文化の継承に重きを置いた。祭りの伝統や文化、演者の熱意を絶やさぬように、次の世代につなげられるようにしたい」と話した。