「宇都宮のかくれた魅力」凝縮 老舗和菓子店が新作商品 国体に合わせ開発
【宇都宮】「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」で宇都宮をPRしようと、老舗和菓子店「高林堂」(二荒町)は市産レモン「宮れもん」などを使った新作羊羹(ようかん)「かくれの宮」を商品化した。国体市実行委員会が、国体開催を契機とした新商品作りを同社に提案。宮れもん農家らの協力を得て、1年かけて開発した。
かくれの宮は、収穫量が少なく希少な宮れもん、市唯一の養蜂場「ビーグル養蜂園」の蜂蜜「天然ハチミツ」、餃子(ぎょーざ)に次いで消費量全国トップクラスの「紅茶」を使用した。2層になっており、上がレモンと蜂蜜、下が紅茶味になっている。
宮れもんは果汁が豊富で酸味がまろやか。里山の花々から集めた天然ハチミツは華やかな香りが特徴で、かんきつ系の香り立つアールグレーの紅茶とともに、三つの「宇都宮のかくれた魅力」を凝縮させたという。
8日には同社の和気康匡(わけやすただ)社長(41)が市役所でお披露目し、「『隠れている宇都宮の魅力を世界に』がコンセプト。お土産として買って頂き、宇都宮の思い出にしてほしい」と話した。実行委の会長でもある佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「国体のガイドブックに取り上げ、羊羹と一緒に宇都宮をPRできる」と和気社長に感謝状を贈呈した。
かくれの宮は、1本1080円。15日から同社の本店、海道店、氏家店、JR宇都宮駅店で販売する。(問)同社028・666・4987。