王者 地元で凱歌 ブレックス県都Vパレード 3万5千人 祝福の拍手

下野新聞
2022年6月6日

プロバスケットボールBリーグで5季ぶり2度目の年間王者に輝いた宇都宮ブレックスの優勝記念パレード(宇都宮商工会議所青年部主催)が5日、県庁と宇都宮市役所を結ぶシンボルロード約1キロで行われた。地元に凱旋(がいせん)した選手らの勇姿を目に焼き付けようと、ファンら約3万5千人(主催者発表)が沿道に詰め掛け、市街地は祝福ムードに包まれた。

ブレックスは安斎竜三(あんざいりゅうぞう)監督と所属全12選手をはじめ、藤本光正(ふじもとみつまさ)社長、スタッフらが参加。出発式で福田富一(ふくだとみかず)知事らから祝辞を贈られた藤本社長は「ブレックスだけでなくファン、スポンサー、行政が一体となってつかんだ勝利。『ありがとうございます』だけでなく『おめでとうございます』と伝えたい」と述べた。

パレードは晴天の下、午前10時20分ごろスタート。優勝トロフィーを抱えた安斎監督と鎌田真吾(かまたしんご)ゼネラルマネジャーを乗せたオープンカーの後に、田臥勇太(たぶせゆうた)主将ら選手を乗せたパレードカーが続いた。

約30分間の道中、沿道を埋めた観衆からは大きな拍手が鳴り止まず、「感動をありがとう」「大好き」などのメッセージや似顔絵を書いたうちわなどを掲げるファンの姿も多く見られた。選手らも手を振って応え「皆さんのおかげで優勝できました」と車上から感謝の思いを伝える場面もあった。

パレードを終え、安斎監督は「ファンの喜ぶ姿を見られて嬉しかったし、自分たちが成し遂げたことの大きさも感じた」と語り、比江島慎(ひえじままこと)選手は「優勝で少しでも恩返しできたかと思うと幸せ」と感無量の様子。田臥主将は「改めて地域の皆さんと共に戦うチームなんだと感じた。来季もブレックスらしく戦っていきたい」と決意を新たにしていた。

その後チームは宇都宮市清原工業団地の清原体育館に移動し、優勝報告会でファンと喜びを分かち合った。