上杉謙信がマンホールに 前橋公園に28日設置 武将気分味わえる御城印サミットも
群馬県ゆかりの戦国武将や城を観光振興に活用しようと、前橋市大手町の楽歩堂前橋公園内に28日、人気ゲーム「信長の野望」などで知られるイラストレーター、長野剛さんが描いた上杉謙信のマンホールのふたが設置される。併せて戦国武将気分を味わえるイベント「群馬戦国御城印サミット」を29、30の両日、ホテル1―2―3前橋マーキュリー(同市大友町)で開く。
マンホール設置を企画したのは、群馬県ゆかりの戦国武将をモチーフにした「御城印」「武将印」の製作などに取り組む北群馬甲冑(かっちゅう)工房(吉岡町)。謙信が後北条氏と戦う遠征の際、厩橋城(前橋城)を拠点にしたとされる歴史にちなんだ。水島鉄工所(高崎市)に製作を依頼し、市に寄贈した。
設置するのは公園管理センター前。勇ましく刀を掲げる謙信が描かれ、スマートフォンの専用アプリを使うと、AR(拡張現実)機能でイラストが浮かび上がって見える。
御城印サミットは同工房と同ホテル、上州真田武将隊(沼田市)が共同で開催する。県内にあったとされる城55カ所の場所や御城印などをまとめた「御城印マップ」を公開するほか、新作を含む御城印、武将印を販売する。
工房が所有する約300年前の甲冑を展示し、戦国時代をテーマにした食事を用意。甲冑の着用体験や玩具の火縄銃、弓矢を使った的当てゲームなどを通じて戦国武将体験を提供する。特設ステージでの同武将隊による演舞披露もある。
両日とも先着100人に武田信玄、井伊直政、真田幸村の3人が描かれた限定武将印「赤の継承者」をプレゼントする。
同工房の吉沢洋紀代表は「歴史に興味がない人でも楽しめるイベントにし、地域に残る歴史を知ってもらうきっかけにしたい」と話している。
入場無料。午前9時~午後3時。問い合わせは北群馬甲冑工房(ecotown.gunma@gmail.com)へ。