趣味の作品 購入しやすく 竹工芸や絵付け食器、折り鶴… 那珂川の有志 常設の販売場所確保

下野新聞
2022年1月13日

 【那珂川】竹工芸、絵付けなど趣味で作品を制作する町内の有志らが、久那瀬の久那瀬農産物直売所に常設コーナーを確保し、作品の販売に取り組んでいる。

 呼び掛けたのは町内の木彫り会や陶芸クラブといった趣味のサークルが集まり組織する「那珂川巧(たくみ)の会」代表の小川、大工橋本悟(はしもとさとる)さん(74)。

 同会は一昨年、馬頭の馬頭広重美術館で作品展を開催。来場者から「作品を購入できないか」と請われたのを機に、橋本さんは「制作仲間の励みになれば」と販売できる場所を個人的に探し始め、このほど同直売所の協力を取り付けた。

 まず昨年12月、作品展に出品した50~80代の49人のうち5人で大小の正月飾り約40点を制作、販売したところ見事完売した。今月5日からは有志6人が竹工芸、絵付け食器、アルミ缶の折り鶴など多種多彩な作品を500~4千円ほどで販売している。

 同会の活動とは位置付けていないが、今後も他の制作者らに声掛けし、コーナーを充実させていく考え。自らも日光彫を手掛ける橋本さんは「制作者の十人十色の技能を楽しんでもらいながら、直売所の活性化に貢献できれば」と話す。

 同直売所は無休。販売状況は(問)同直売所0287・92・5061。同会については(問)橋本さん090・3462・2442。